「殯(もがり)の森」が「第60回カンヌ国際映画祭」で
審査員特別賞をとりましたね(*^^)v
「もがり」ってどういう意味?(*_*;?調べてみると・・・
大古代日本の葬祭儀礼。荒城(アラキ)ともいう。
高貴な人の本葬をする前に、棺に死体を納めて仮に祭ることです。
またはその場所のこと。遺族はある期間を仮小屋(喪屋)にて喪に籠った。
それを殯といいます。
「古事記」や「日本書紀」などによると、死者を生前と同様に扱って
蘇生を願いつつ、死を確認する過程兼ね、それとともに死者の霊魂を恐れ、
慰める意味を持っていました。
死を確認は、死体の白骨化で確認したと思われます。
殯の儀礼が姿を消しはじめたのは、大化の改新以降で、
薄葬令によって葬儀の簡素化がすすめられたためです。
近世以降では、風葬による白骨化を待つ風習のため
死者を青竹で囲んだ殯に1~3年安置した例があります。
中世には「臨終行儀」といわれる末期に近い患者を別の小屋で
経を唱えながら看病し、死を看取ったそうです。
現在の通夜は伽などとも呼ばれてますが、それはこの看取りの名残り
または殯の数日間に短縮された形式だと考えられます。
河瀬直美監督のコメントが素敵です。
たくさんの困難があり、人はよりどころを求めるが、
形のあるものでは満たされない。
光や風、先祖など目に見えないものに支えを見つけた時、
人は一人で立っていけるのだと思う。
MOURNING FOREST 精霊が住むような森。
とても綺麗な題名の英訳(#^.^#)6月からのロードショー楽しみですね。
http://www.mogarinomori.com/
「たくさんの困難があり、人はよりどころを求めるが、
形のあるものでは満たされない。
光や風、先祖など目に見えないものに支えを見つけた時、
人は一人で立っていけるのだと思う。」
良い言葉です。限界を感じた人にしか言えない言葉です。それに比べると僕は何と浅慮なのでしょう。
河瀬直美さんのコメント
見てくださった方には、私の映画を通して、自分自身と向き合っていただきたい。
私の映画と向き合うと同時に、自分自身と対峙していただきたい。そうして、
お客さんの過去の経験から想像して登場人物に感情移入していただければ、
私の思いは伝わると思いますし、感情移入していただくことで、
私の作品は完成するのだと考えています。
そして、作品の制作を通して私自身が成長してきたのと同様に、
見ている人にも成長していただければ、こんなうれしいことはありません。
映画を見ていないので、良く解りませんが、
アニミズム・スピリチュアリズムを感じました。
物質・形あるものに流されず、一人では無理だとしても、
きちんと前を向いて立って入れるようになりたいです。