滞りなく式は終わり
母はやっと家に戻ってこれました
退院した時にと用意したBEDは使えなかった
どうしてお葬式で笑えるのだろう
関係ない大きな声に少し苛立ちを覚えながら
ハナミズキを眺めていた
美化される必要はあるのだろうか
恙なく(つつがなく)は何かが起こっても不思議ではない状況で、
幸いに何もなかった場合にのみ使える言葉。
たとえば旅行、たとえば日常生活。そういった状況では、もしかすると
事故に遭うかもしれず、事件に巻き込まれる可能性もあり得ます。
つまり、何かが起こっても不思議ではない状況。こういうときに
「恙なく旅程を終えた」「恙なく毎日を過ごしている」と書くことは問題ありません。
一方で、葬式や結婚式は、不測の事態が起こるという予想は
基本的にはしません(してはいけません)。トラブルがなく、
予め決められた進行に基づいて無事に終わることが見込まれるもの。
何かがあっても不思議ではないという前提は成り立ちませんので、
葬式や結婚式を表現するときに「恙なく(つつがなく)」という言葉は用いません
大きなトラブルがなく、無事に葬式や結婚式が進行した場合は
「滞りなく(とどこおりなく)」という言葉を使います。