↑ ほぼ日刊イトイ新聞 ↑ 糸井 重里 さん

信じがたいようなことが起きて、
それが事実なのだと知ってから、
ぼくらは、なにをどうすればいいのか、
すっかりわからなくなっていました。
わかること、たしかなことを、ひとつずつ数えて、
なにができるのか、どうしたらいいのか、
それについて考えました。

?ぼくらは「たいしたことないもの」です
まず、前提として、
ぼくらは「たいしたことないもの」だということです。
じぶんたちの力を過信して、
あれもできるこれもしたいと言うことはしません。
「ほぼ日」ならやってくれそうだ、
と期待されていることは、ありがたいのですが、
ぼくらは「たいしたことないもの」です。
その「たいしたことないもの」でもできることを、
考えるべきだと思いました。

?こころのことは、別にしました
愛であるとか、尊いお気持ちであるとか、
それはそれは大切なものだと思います。
でもいまは、見えるもの、食えるもの、あたたかいもの、
いのちの助けになるもの‥‥とても具体的なものが、
必要な時期だと考えました。
愛ややさしさは、そのままご自分の胸のなかに、
大事に保管しておいてください。
大きく育てておいて、いずれ使ってください。
いま、ぼくらは具体的な力を集めます。

?かっこいいアイデアはありません。
奇手奇策、胸の空くようなアイディア、
みごとな表現、さすがと言われるような方法。
そういうものは、ないです。
「実効」のあることを、とだけ考えました。

「たいしたことないもの」たちですが、
確実にできることがあったら、この臨時ページも、
少しずつ広がっていくかもしれません。
いまは、以下のような内容だけお届けしています。
読んでいただけて、被災された方々の
少しでもお役に立てたら幸いです。

2011年3月14日 糸井重里
http://www.1101.com/20110311/index.html

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