スペイン風邪

スペイン風邪は本当はアメリカから~
日本肺炎にならなくて良かった!!!

「世界でおよそ3千万人が死亡したと言われる1918年のインフルエンザ大流行。いわゆる「スペイン風邪」は、アメリカの米軍キャンプで発生し、第一世界大戦で欧州に派遣された兵士を介して、世界に広まったとされている。ドイツ軍が地下壕で米軍と戦った1ヶ月後、ベルリンでは週に500人が死亡した。しかし流行の第一波が収束した直後に、ウィルスはさらに凶悪な姿となり、世界3大陸で同時に出現する。肺が侵され、血中酸素の不足からチアノーゼを起こすのが特徴。ボストンでは、日に100人を超す死者を記録したが、従来のインフルエンザとは異なり、高齢者ではなく25~34歳の若者が最も多く犠牲となった。
インフルエンザは遺伝子が変異しながら流行することで知られるが、近年の研究で、1918年の世界各地でのウィルスにはほとんど違いが見られず、それ以上の適応が必要ないスーパーウィルスだったとされている。米軍キャンプで偶然に出現したものではなく、しかるべき必然性のもとに生み出されたと考える学者たちもいる。北フランスのエタプルにあった、英国軍が前線に兵士を派遣するための一時キャンプで、1918年とよく似た症状の奇病が、2年前の1916年に記録されている。このキャンプには養豚場が実験的に併設されていて、インフルエンザが人に感染しやすい環境であった。さらに、ガス兵器の使用による呼吸器の損傷が、ウィルスの侵入を容易と爆発的な繁殖をもたらしたといわれる。
1918年にスペイン風邪の大流行をもたらしたウィルスの正体とは? 当時の歴史資料や、医療記録、軍事記録などをひも解き、当時の記憶を残す人たちの証言に、インフルエンザをめぐる最近の研究成果を重ね合わせながら、21世紀の大流行にどう備えるかを検証していく。」

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